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ストーカーズ

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 昨日はオススメの漫画を紹介したということで今日は買ってきた漫画の紹介をしたいと思います。

 今日ご紹介する漫画はコミック電撃だいおうじVOL.55から連載されているハナツカシオリ先生の『ストーカーズ』。既刊1巻。

 オムニバス形式で様々なストーカーが登場する漫画です。

 

~あらすじ~

 1巻には1話から8話までが収録されており、ざっくり言うと

  ・1、2話:男子高校生をストーカーする女子高生の話。

  ・3話:漫画家の家を特定するファンの話。

  ・4話:幼女が特撮俳優をストーカーする話。

  ・5話:自分は相手を把握していると思っている男の話。

  ・6話:2人のストーカーの話。

  ・7、8話:ストーカー被害にあう女子高生の話。

 という風に分かれています。今回全てをお話してしまうと読む時の楽しみがなくなってしまうため無料公開されている1話についてのお話を。

 

 1話はサッカー少年佐伯くんをストーキングしている女子高生、乃咲さんのお話となっています。乃咲さんは佐伯くんのスケジュールを全て把握し、使い終わったストローや出したゴミを回収し、日々盗撮に勤しんでいます。中には偶然(?)カラオケで佐伯くんと鉢合わせてしまうことも。そんな充実したストーカーライフを送っていた乃咲さんはある日、佐伯くんの出したゴミを整理していると佐伯くんが書いた、誰か宛のラブレターを発見してしまう……

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~魅力~

 この漫画の魅力はなんと言ってもストーカーという犯罪行為をテーマに扱っているとは思えないスッキリとした読み心地でしょう。特に何か大きな事件が起こるわけでもなくストーカーとストーカー被害者の日常は続いていき、1つ話を読み終わる度に「この2人がどうなっていくのかもっと見たい!」と思ってしまいます。実際に被害に遭われたことのある方がどういった感想を抱くかについては考えが及びませんが、私はこの漫画を読んでいる際に一切不快な感情を抱きませんでした。

 1、2話を読み終えた時の幸福感。3話を読み終えた時のそう来たか! という感覚。4話を読み終えた時のほっこりとした優しい感情。5話を読み終えた時の背筋が凍る緊張感。6話を読み終えた時のなんでストーカー漫画で奇妙な友情を感じるの? 感。7話を読み終えた時のなんとも言えぬ興奮と期待。この1冊で様々な感情を抱くことが出来ました。

 ”その話数によって抱く感情が変化するオムニバス形式の漫画”という点では阿部共実先生の『空が灰色だから』を彷彿とさせるものがあります。(ストーカーズは空灰ほどどんよりとした気分になることはありませんが)

 

~総評~

 ブラックでアンダーグラウンドな雰囲気の漫画や、血が飛び散るタイプの漫画を望んでる方にはオススメできません。一切血は流れませんし大きな不幸に陥る人は登場しません。これも一種の青春の形なのかもしれない、そう思わせる程度にはさわやかな漫画です。『かぐや様は告らせたい』や『ハイスコアガール』のようなちょっと捻りのある王道ラブコメ漫画が好きな方はもれなく楽しめると思います。

 欠点が1つあるとすれば単行本1巻が先月発売したばかりなので2巻がまだしばらく出ないだろうという点でしょうか。どうしても続きが読みたい場合はぜひコミック電撃だいおうじをお買い求めください。

 ちなみに私は3話の主人公である女の子がサイドテールで若干Tokyo 7th シスターズのマコトに似ているな~と思って凄く好きです。サイドテール大好きです