【ネタバレあり感想】名探偵コナン ハロウィンの花嫁
9か月ぶりの更新となります今回は、昨日から公開中の『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』のネタバレあり感想です。
警察学校組のオタクとしては、去年の予告から一年待ち望んだ待望の日です。
最初に一言だけ、一言だけ聞きたいんですけれど
この映画、警察学校組のオタク以外楽しめたんですか?
※以下ネタバレ注意※
開幕から茶番が始まり、私は少年探偵団と同じ反応をするしかなかった。
それと同時並行して見え隠れする今回の事件の影。
中田譲治の声がする!!!
警察学校組のオタクだもん、何回も1200万人の人質見返したからお前の顔と声はよく覚えてるよ!
つい最近リマスター版やってたし!
昔の事件の犯人に過ぎなかったお前がこうして映画デビューするだなんて、私は嬉しいよ。
と思ったら死んだんだ。
この映画で1番悲しくなったシーンだった。
さりげに作中で犯人が死ぬのは珍しいことなので、今後名前もないCV中田譲治の爆弾犯が成実先生と肩を並べると思うとすごく嫌。
〇冒頭
よかった、犯人に真っ向から敗北する降谷さんはいなかったんだね。
あらすじを見たとき思ったことでしょう。
「降谷に首輪爆弾をつけられる犯人、強すぎない?」
ちゃんと不可抗力だったので安心しました。
少し前に原作で若狭先生に気絶させられた安室さんを見たような気がしたので心配していました。
実質戦犯のような立ち位置でも、風見さんだと何故か腹が立たないの不思議ですね。
灰原も風見さんと同様に爆風で吹き飛ばされましたね。
灰原が吹き飛ぶところはなんだか、新しい性癖が目覚めそうでした。
「クールな女の子が強い力でぶっ飛ばされるシチュ」は流行ると思います。
小五郎のおっちゃんが冒頭で負傷して本編に関わってこないのは、犯人は警察関係者だとか小五郎が事件に関われない理由があるのかとメタ読みしていましたが全然そんなことはなかった。
ただ蘭を渋谷周辺に置いておくための舞台装置、それが毛利小五郎という男。
麻酔に耐性があるみたいな小ネタが挟まって面白かったですね。
あの麻酔銃どんだけやべーんだ。
〇佐藤刑事のコナン君への理解が深い
「君はすぐ見抜いちゃうか」
一度は心配させないようになんでもないと取り繕うも、すぐさま上記のセリフでコナン君に不安を吐露する佐藤刑事。
コナン君の尾行に気付いて泳がせる佐藤刑事。
高佐は2人ともコナン君を信用しているので魅力的ですよね。
事件の概要を全部喋っちゃう高木くんについてはお前それはどうなんだよと思わないでもないですが。
〇地下シェルター
えっ、なにその玉座!?
えっ
嘘でしょ……?
こんなんもう【公安警察が】KING/降谷零【歌ってみた】じゃん(錯乱)
犯人に首輪爆弾をつけられた降谷零は公安が保有している地下シェルターに隔離されています。
おそらく、誰も巻き込まないように自らシェルターに入ったのでしょう。
電波も遮断しているらしいし、遠隔での起爆対策もしているのでしょう。
わかります、わかるんです。
でも、首に爆弾を付けて玉座で足を組んでるのは面白すぎるだろ。
なんか酒もあるし。
めちゃくちゃ似合うけれど降谷零が自分で玉座を用意させるわけないし、部下が降谷さんに見合う椅子を頑張って用意した結果ああなったんだろうなと思うとほほえましい。
〇佐藤刑事の回想
なんでスマホ持ってるんだよ。
コナンの世界ではよくあることです。
ガラケーを使っていた人物が時代の流れに合わせていつのまにかスマホを持っているのは。
でも松田君はダメだろ!?
今のサンデーの応募者全員サービスを何か知っているか!?
松田君の携帯電話だぞ!?
スマホ持ちになっちゃったら、これ何ってなっちゃうだろ!?
それはそれとして松田君がつぶやいた
「やっぱ普通じゃねえな、この町」
というセリフには同意しかありませんね。
〇白鳥くん
「勝ち目がないのは僕だけだった、違うかい?」
女が出来た途端に余裕ぶりやがって。
かっこいい立ち位置すぎるぞ貴様。
〇警察学校同期組の回想
「君は一体何者なんだい?」
今作最大の見どころ(個人の感想です)。
事件を解決するために自分の持つ情報を全てコナン君に託す降谷零。
玉座を用意されるほどに組織内で崇められている降谷零が、自らの命や日本を託すに値する江戸川コナンという少年。
他の公安警察たちはコナン君のことどういう風に見ているんだろう。
風見さんはただの子供だと思っているだろうけど。
コナン君に対して降谷零から投げかけられた、上記のセリフはぞくっとしましたね。
さすがに今回は「教えてあげるよ、あの世でね」なんてかっこいい返事はありませんでしたが、降谷零と高木君が同じ問いにたどり着くというのは高木君の格が上がったのでは?(?)
過去回想の警察学校組4人、口にしなくても理解して行動できるチームワークの良さが良かったです。
「5人いれば」とは警察学校編のセリフですが、これに尽きる。
彼らが揃えば解決できない事件なんてないのでしょう。
それぞれ1人の時に死神に魅入られてしまったから……
5人だったら……うぅぅ……
「松田。下で、待ってるから」
色っぽすぎるよ、ヒロ。
私のことも下で待っていてくれ、ヒロ。
〇真相
今回推理という推理、無くね?
蘭がチラっと見たメモの内容を覚えていたおかげで、コナン君はロシア語を読めました。
犯人や、犯人の目的がわかりました。
劇場版コナンは推理よりアクションを楽しむものとは理解しています。
理解しているけれど、犯人もそりゃお前しかいないよなって人がそのまま犯人だったし、なんだかなあ。
ヘリの運転手はなにかあるんだろうなー、降谷零が風見さんに指示を出していたし、もしかして風見さんかなーと思ったら降谷零が直々においでなすった。
普段のワンコな風見さんのイメージが強いので忘れていたけれど、この人も優秀な人なんだよなと改めて実感。
降谷零が全て指示したのだろうとは思いますが、爆弾を解体できたのは流石としか言いようがない。
降谷零の言う通りに行動できるのは大したものですよ。
誰も巻き込まないように地下に引きこもっていた降谷零が風見さんのことは自分から巻き込んでるの凄くいいですね。
もちろん失敗すれば自分も死ぬことになるので、信頼を超えた何か特別なものを感じます。
首輪爆弾を外すシーンかっこよすぎた。
そんでもって降谷零、お前本当に童顔だな~~~!!
ラストの服装、めちゃくちゃ幼いぞ!!!
〇結末
「人は死んだら人の思い出の中でしか生きられない」
1200万人の人質で出てきた上記のセリフは今回の大きなテーマなのでしょうね。
至るところに「思い出」があったような気がします。
”映画の冒頭で降谷零が爆風に巻き込まれる”ことに既視感を感じ、クライマックスで流れる『キミがいれば』に懐かしさを覚えた。
「1200万人の人質」の犯人が再登場し、純黒の悪夢に引き続き「焦りこそ最大のトラップ」というセリフが再登場した。
エレニカの復讐を止めたコナン君を見て、「ピアノソナタ『月光』殺人事件」を思い出す。
登場人物たちも同様です。
伊達は高木の
松田は佐藤の
諸伏は降谷零の思い出の中でいつまでも生き続ける。
思い出は過去のものでしかないのだろうか。
答えは否。
萩原との思い出が、明日を救った。
それは本当の意味で”生き続けている”ということなのだろう。
コナン君から萩原との思い出話を聞いた時の降谷零はきっと
「お前も一緒だったんだな」とでも思っていたことでしょう。
皆の中でそれぞれが生きていたからこそ、この事件は解決できた。
実質的に、警察学校同期組5人で解決したといっても過言ではないのでしょう。
過言かもしれん。
〇その他
コナン君が窓から飛んで、少年探偵団が布を広げて助けるシーン。
これ、警察学校編のヒロ編ラストじゃん……ってなった。
少年探偵団もいつか警察学校組のような運命をたどってしまうのだろうか、なんていう邪推。
嫌すぎる、辛すぎる、コナン君と灰原がいる限りは大丈夫だろうけど、その2人もいつまでいるのやら……
あ、そういう意味での離別もあるのか。
〇総評
めちゃくちゃ楽しかったよ。
だって警察学校組のオタクだもん。
だからこそ、警察学校組のオタク以外が楽しめたのかを知りたい。
欲を言えば、もっとど派手なアクション、カーチェイス、どでかい爆発を期待していた部分がある。
”警察学校組”を見せたいのか、”降谷零”を見せたいのか、”高佐”を見せたいのか欲張りすぎて薄まっていたような印象すらある。
私はもう動いてるヒロが見られるだけでスタンディングオベーションです。
してませんけど。
来年はとにかくシェリーに会いたがってるジンが見られることでしょう、楽しみですね。
会えないんだろうな。