不完全な人の為に
2日更新が空きましたが、今日紹介するのは私の好きな漫画『不完全な人の為に』です。
こちらは東385先生によってガンガンpixivで連載されていた漫画で、今もガンガンpixivに行けば全話読めてしまいます。全2巻。
東385先生は現在コミック電撃だいおうじで『推させて!Myティーチャー』を連載中です。
~あらすじ~
生物部に所属している高校生星井はロッカーの中から出られなくなっている不思議な先輩と出会う。親からの重圧に縛られている星井は自由奔放な先輩に興味を持つが、同級生から先輩はいじめられていることを知らされる。先輩の昔の話を聞くと、先輩は久々に小学校に行ってみたくなったと言いその日の夜2人は小学校に侵入することに。忌まわしい思い出のある場所に先輩は何をしに行ったのだろうか。
~魅力~
魅力はなんと言っても先輩の綺麗さ! 容姿の綺麗さではありません(容姿も凄く綺麗)、心が綺麗なのです。自分がいじめにあっていた忌まわしい思い出のある地、小学校に行った先輩は何をしたのでしょうか。答えは簡単「ペンキで塗りたくった」です。
ペンキで塗りたくると言えば沙耶の唄を思い出しますが、先輩は正常な人間です。
正直なところ小学校をペンキで塗りたくるのは普通に犯罪です。私の小学校もよく生卵を投げつけられていました。怖いですね。何故こんな行為をしている先輩の心が綺麗だと言えるのでしょうか。その答えはこのセリフです。
嫌いなものだから、好きな色で塗りつぶせば好きになれるんじゃないか。先輩はその一心で小学校を好きなピンク色で塗りたくります。
皆さんは《嫌いなものは嫌い》で済ましていませんか? 嫌いなものにしつこく粘着して叩いていませんか? 先輩はそんなことしません。嫌なものは好きになれるように努力をします。この後、先輩はあろうことか自分をいじめていた相手とも仲良くなりたいと言いだします。そんなひたむきな彼女は無事にいじめっ子と仲良くなることは出来るのでしょうか。
主人公の星井くんは先輩と関わる中で少しずつ変化していきます。親からの重圧に縛られ窮屈になっていた星井くんは、先輩から立ち向かう勇気をもらいました。そんな星井くんが卒業式の日、先輩に伝えたかったこととは一体何か。無事に伝えることは出来るのか。
長くなるので最後に1人だけ、星井くんのことが好きな同級生、吹奏楽部に所属している月見里さんのご紹介を。星井くんが先輩と仲良くなっていく姿に嫉妬しながらも、先輩の優しさに触れ、嫉妬している自分の性格の悪さに自己嫌悪したりします。そんなある日、吹奏楽部の先輩達が先輩のことをいじめている光景を目の当たりにしてしまいます。月見里さんはその時に感じた「先輩達のそんな姿は見たくなかった」という感情を直接ぶつけることの出来る強い子です。好きな男の、好きな相手を、自分の先輩達がいじめているという一番胃が痛くなりそうな立ち位置に立っている子です。
~総評~
先輩の真っすぐさに、惚れる。
初めて読んだときは「この先輩なんか目が怖いし考え方も歪んでるし本当はサイコパスなやべーやつなんじゃねえの……?」と思っていましたが全くそんなことはありません。ただ誰よりも真っすぐでひたむきで頑張り屋さんなだけです。私の脳内ではCV:花守ゆみりです(だから何)。
「さみしいって思えるのが、私はすごくうれしいんだ」
このセリフは上記の「やなものも好きな色でいっぱいにできたらさ~」と同様に先輩の人柄というか、考え方を良く表しているセリフだと思います。どの場面でそのセリフが出てくるかは読んだ時のお楽しみに。
ちなみに先輩先輩呼んでいますが先輩の本名はちゃんと出てきます。終盤に初めて名前が出てくるのでネタバレポイントかと思って一応伏せています。
全2巻という買い求め易さ、またガンガンpixivで全話公開されていることから手を伸ばしやすい漫画だと思うので是非1度ページをめくってみてください。
春夏冬さんに呪われるっ!?
今日買った漫画は、Palcyで2018年4月から配信されている三ノ咲コノリ先生の『春夏冬さんに呪われるっ!?』です。既刊は1巻。
帯の言葉を借りるならば「誤解、間違い、勘違いの"NOT"オカルト学園コメディ」。
~あらすじ~
放課後、オカルト部に所属する中二病の萩好環はリア充を滅ぼすために漆黒の魔女を召喚する儀式を行う。時を同じくして転入前日に挨拶のため登校していた、品行方正だがそのミステリアスな雰囲気から誤解をされやすい転校生春夏冬いろはと鉢合わせる。春夏冬さんは友達を作りたい一心で環に声をかけるが環は本物の魔女と勘違いし春夏冬さんを恐れ逃げ出す。
~魅力~
魅力の1つとして登場人物の可愛さが挙げられるでしょう。
主人公の春夏冬いろはは感情が昂ると髪の毛が荒ぶるという特殊な体質の持ち主ですが、それ以外は友達想いの普通の優しい女の子です。その髪の性質やミステリアスな眼から周囲からは怖がられています。
もう1人の主人公環はアホの子です。中二病故に妄想力逞しく、春夏冬さんの言動を黒魔術や呪いと勘違いし暴走します。黒魔術を妄信しているところはありますが、小動物に危害を加えたりの一線は越えない優しい女の子です(小心者とも言える)。
1巻は大まかに、環が春夏冬さんを勘違いして暴走→春夏冬さんが環のために行動→計らずも環の計画とは反対の結果に……という流れの繰り返しです。春夏冬さんから環への想いは一切伝わりませんが、環から春夏冬さんへの敵対心も一切伝わっていないので結果オーライでしょう。
この物語を語るうえで忘れてはいけないのが環の友人であり同じオカルト部に所属する凩さんと薊さん、そして春夏冬さんの唯一の理解者である崇桐くんの存在です。凩さんと薊さんは環を環さまと呼び慕い、(中二病治せばリア充になれそうなのに)と思いながらも毎回環の暴走に付き合ってあげます。環が泣いた時には慰めもします。
崇桐くんは春夏冬さんを誤解しているクラスメートの中で唯一春夏冬さんを誤解せず普通に接してくれる男の子です。良心。環の想い人でもあります。彼は春夏冬さんからの相談相手になったり、春夏冬さんからも信頼されている様子です(そもそも春夏冬さんは他人を疑ったりしなそうですが)。
~総評~
勘違いや誤解ものの話が嫌いな方にはオススメできません。環は一切春夏冬さんが魔女ではないことに気が付きません。1巻では最後まで春夏冬さんのことを魔女だと思い込んでいます。春夏冬さんはそれで不幸になったり、不快になることはないので春夏冬さんが幸せならそれでいいやって人にはオススメです。
誤解が解けないとは言いましたが、1巻の最後で春夏冬さんと環の関係に大きな変化が訪れます。おそらく2巻以降ではより一層春夏冬さんと環の関係は深まっていくでしょう。
あと、百合を望んで読んだら死ぬかもしれません。普通に男の子が出てきますし、環はその男の子のことが好きです。ただし男の子は凄くいい奴なのでよっぽどNLを恨んでいるか、百合以外を摂取すると死ぬ病気な人以外は大丈夫です。
勘違いは今後どのように広がっていくのか、もしくは収まっていくのか。春夏冬さんと環は無事友達になれるのか。2巻以降は1巻よりも面白くなっていくこと必至なので、次巻が楽しみです。
劇場版Fate/stay night [Heaven's Feel]Ⅱ.lost butterfly
『劇場版Fate/stay night [Heaven's Feel]Ⅱ.lost butterfly』、公開初日に観に行きました。初日で土曜ということもあってか劇場は大賑わいで、流石Fateのコンテンツ力だなぁと思いました。
今回もストーリー自体には出来るだけ触れずに感想を羅列していこうと思います。
・桜が風邪ひいてたことすら忘れてた。
第1章から期間が空いてしまったため前回どんな話だったかを忘れるという初歩的なミスです。年末の地上波放送は見たはずなのになぜ……
・私もイリヤに雪玉投げられたい。
・私もイリヤと公園でデートしたい。
・ジト目イリヤ可愛い。
・「光栄に思いなさい!」可愛い。
イリヤの可愛さ全部詰まってる。私の理想のイリヤとの公園デートは、ベンチでイリヤに膝枕をしてもらいながらずっと頭を撫でてもらうデートです。上を向けばイリヤが微笑んでくれて、イリヤのお腹に顔をうずめて深呼吸して「おっきい赤ん坊ね」って笑われたい。
・虫が一杯出てくる夢見るとしばらくゾワゾワしますよね。
よく見ます。
・士郎が遠坂無視して無言で走り出すの好き。
士郎の必死さというか桜以外何も見えていない感じがして好きです。
・ライダーと士郎の連携かっこいい。
桜を何よりも大切に思ってる二人だからこその連携という感じですね。慎二の狼狽える姿はいつまでも見ていられますね。可愛い。
・刃握った手で殴るの凄く痛そう。
痛そう。
・凛とアーチャーの登場かっこいい。
凛も魔術師らしく演出にこだわってそう。
・桜の表情が一々えっち。
苦しんで顔を赤らめてる桜、性的。
・吸血シーン、えっちが過ぎる。
雪華綺晶の指舐めシーンを思い出すくらいえっちっちでした。そう思うと雪華綺晶の指舐めシーンってやべーのでは。
・「大丈夫でしょうか?」の桜、実質嫁。
こんなお嫁さん欲しいです。こんなお嫁さんは欲しいですけど桜と結婚したいかと聞かれると口を噤みます。私の肉体がもたなそう。
・桜には勝てる。(メスガキには負ける)
桜には負けない。イリヤには負ける。それが私。
・目にハイライトのないイリヤ最高かよ。
その目で見てっ♡ イリヤっ♡ もっと冷たい目で見てぇっ♡
・セイバーオルタの強キャラ感半端ない。
セイバーさんがやっと活躍する場面ですね(?)。演出も相まって絶対に勝てないと感じるオーラがありました。
・フワフワしてる臓硯可愛い。
まさか臓硯可愛いなんて言う日が来るとは。
・アーチャーのイリヤの扱い好き。
露骨にイリヤに優しくて可愛いですねアーチャー。アーチャーは可愛いしかっこいいのになぜいざという時頼りにならない気がするんでしょうか。
・体勢を崩しながら戦うバーサーカー好き。
ufoのバーサーカーは動きが俊敏で戦闘方法も道具や地形を利用するので理性ありそうですよね。そのバーサーカーが間髪入れずにひたすら攻撃を続ける姿がかっこよかったです。それと、こう見ると本当にバーサーカーの宝具は規格外だなぁと。
・セイバーオルタと士郎が対峙した時の無音が怖かった。
大迫力のバトルの直後の無音、緊迫感が凄かったです。
・イリヤのクッションになりたい。
多少中身が出ちゃってもいいのでイリヤのクッションになりたいです。来世はイリヤのクッションに生まれ変わりたいですね。イリヤが私の上に座ったらイリヤのお尻の柔らかさと体重を感じることが出来ますし、時には私をぎゅーっと抱きしめるかもしれません。枕代わりに私を使った時にはイリヤの頭皮と髪の毛の匂いを全身で感じることが出来ます。
・下着姿の桜よりも服を着てるときの桜の方がえっち。
下着のない桜はえっちなんですけど、下着姿の桜にえっちさを感じませんでした。
・ギルが(何言ってんだこいつ)みたいな顔で見てるの好き。
あの神父はいつも自分の世界に浸ってよくわからないことを言う。
・イリヤが(こいつらヤったな)みたいな顔してた。
気のせいですかね? そういう表情だと思ったんですが。
・「やっぱりおかしいですか? 姉さん」の顔可愛い。
照れながらも思い切って言ったという表情が可愛かったです。
・「お前が! 取ったんだぞぉ! 衛宮ァ!」のところ。
正直慎二の存在忘れていました。
・くすくすと歌ってゴーゴー
キーキーのところの桜がムッとした顔が可愛かったです。
・「あーむっ!」
やっぱり可愛い女の子に食べられたいですね。男なら皆思ってますよ。可愛い女の子に食べられたいって。
・タイガーのくせにかっこいい。
ちゃんと保護者なんだなあと。
・血の繋がらない美少女妹が出来たら我慢できないよね。
私も絶対我慢できない。あんな妹急に出来たらもう無理。慎二は間違ってない。
・最後のこんな奴、小さい奴がハブられてて可愛かった。
こんなやつ。
総評としては、箸休めのような印象でした。バーサーカーとセイバーオルタの戦闘や図書室での戦闘は迫力があり興奮しましたが、桜の変化が丁寧に描かれていたため静かな描写が多かったです。第3章へ向けての期待を溜めていた感じですね。
ホラーでえっちな映画でした。原作プレイ済みの方も満足出来ると思います。桜の可愛さ妖艶さ。凛の可愛さかっこよさ。士郎の男らしさ。イリヤの可愛さ妹にしたさお姉ちゃんになって欲しさ母性。その他サーヴァントや藤ねえも含めて全員に見せ場のある映画でした。
第3章の公開は来年の春とのことで、それまで待てる自信がありません。待つしかないんですけれど。
イリヤが幸せになってくれたらいいな~~~~~~って第3章の公開日までは希望を持っておきます。……。
ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow
公開から1週間が経ちましたが観てきました、『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』。ラブライブ!サンシャイン!は見ていないのでストーリーについていけるか不安でしたが問題ありませんでした。
そんな、映画だけ見た私の感想です。
・千歌ちゃんはOPで帽子被ってるときの髪型が一番好き。
これはそのままです。結んだり編み込んだりしないで髪を降ろしてる千歌ちゃんめちゃくちゃ可愛いな~と思って観てました。
・1年生組はマスコットキャラ色が強くて可愛い。
全体的に1年生はぽんこつ感があって可愛かったです。
・ヨハネの「ギラン!」が可愛い。2回くらい言ってたけれど決め台詞なの?
決め台詞なの?
・バスの座席に頭乗せてるときのヨハネの表情が好き。
あのシーンのぬいぐるみとか出てほしいですね。
・千歌ちゃんの「ナニソレ授業デキナイジャーン!」が好き。
アイドルアニメの主人公って誰よりも真っすぐで純粋なのかと勝手に思っていたので、千歌ちゃんが毒を吐いて、なるほどそういう子なのか! と好きになっちゃいました。
・窓の外をチョイチョイって指でやるヨハネが可愛い。
他の1年生2人に示していたんですよねたぶん。普段はあんなんなのに千歌と梨子に気付かせないように無言で伝えるあたりに優しさを感じます。
・ヨハネの隠れ方はそれでいいの? 本人は満足なの??
服めっちゃ汚れてそう。
・曜ちゃんが千歌ちゃんと同じ高校に行きたがってたの可愛い。
曜ちゃんはそういうタイプの女の子なんだな~となんとなく理解しました。
・梨子ちゃんが浜辺で千歌ちゃんに言った「1年も一緒にいたから~」のところ尊すぎる。
どれだけ近くで濃密な時間を過ごしてきたのかがよくわかる一言です。どんどん影響されて性格が変化していく展開は良いですね。ごちうさのチノちゃんも最近はココアさんに似てきていますしそういうの好きです。相手がどれだけ自分にとって重要な存在かっていうのがよく伝わります。
・同じシーンでの「まだまだダメダメ~」の時の梨子ちゃん可愛い。
梨子ちゃんが鳥みたいな口になるのはお約束なんですかね。グラブルコラボで見た表情だ~って思いました。鳥みたいな女の子は可愛いですね。
・ルビィちゃんはストレッチの時いつまで花丸の上に乗ってるの。
花丸の上に永住するのかと思いました。
・「お金に目がくらんだずらか?」のところの花丸のポーズがえっち。
花丸の体温で溶けたチョコ全身に浴びたいなって思いました。
・“はぐー“”ですわー“って呼び方好きなのでこれから使いたい。
はぐーって何か最初わからなかったんですがハグするんですもんね果南。
・到着って言ってるときのマリーが溶けてて可愛い。
3年生組はクールなイメージだったのであんな表情もするのかと、自分の中の誤解が1つ解消しました。
・捕まるような恰好してるヨハネ、捕まってほしい。
異国で警察に連れていかれるヨハネ、見たくないですか? 私は見たいです。
・「誰と誰と誰と誰と!」ってとこの梨子ちゃん可愛い。
焦る気持ちもわかります。
・ヨハネが花丸を「人なのか?」って疑う所好き。
たぶん人じゃないです。ブラックホールか何かです。
・その後の「うまっ!」も大好き。
ヨハネは花丸にそそのかされていっぱい食べて太っていってほしいですね。
・マリーの母親ちょろくない??
国を超えるくらいの意志の強さがあったのにライブを1回見るだけで折れちゃうの、今まで娘がやってるライブ見たことなかったんですかね。
・理亞ちゃんの夢はそれで叶った事になるの?
1人のためだけに卒業式をやる! とかはわかるんですが決勝戦をまたやるのはなんか、茶番じゃないですか? ふざけないで! 私を馬鹿にしないで! ってなってもおかしくないんじゃないかなぁと。
・Believe again衣装の理亞ちゃん凄く好き。
めーーーっちゃかっこいいかわいいすき。
・あと6日の時のひょこっと出てくる花丸可愛い。
その直後倒れるヨハネとルビィも勿論可愛い。
・ルビィ「きっとちょっぴり大きくなったのかも」
ルビィの成長が感じられていいセリフだと思いました。
・1、2、3、……7、8、9のとき応援上映だったら観客が「10!」って言うのかな。
・エンドロールが退屈じゃなかった。
最後のライブからそのままエンドロールに入ったのでエンドロール中も本編の延長という感じで楽しめました。
・ぶつ切りというか唐突に場面変わるシーンが多かった。
風景を映して急に場面が移るシーンが多く感じました。いれたかったシーンを詰め込んだんですかね。そういう姿勢でいいと思います。勢い大事。
一度しか見ていないので覚えている個所は少ないですが、印象に残ったのはこの辺りです。とりあえず理亞ちゃんといつきちゃんが可愛いな、と。加えて3年生組や梨子ちゃんは外見があまり好きではなかったのですが、動いている姿を見ると皆可愛い……
物語自体はなんだか本当にそれが解決策になっているのかわからない感じでした。そもそもこの世界でのスクールアイドルがどういう存在なのかわかっていないので偉そうなことは言えないのですが、身内(マリーの母)ですら良さをわかっていないのに全く関係ない他人の保護者を説得できるほどの強さがスクールアイドルにあるのかなぁ、と。
3年生が居なくなり、1年生が自立するという想いの引継ぎが行われ、そのAquorsから次の世代へと受け継がれていくという流れは大好物です。ドラクエ5みたい(?)。3年生と血が繋がっている立場から仕方のないことなのかもしれませんが、1年生組の中でルビィしか成長していないように感じたのでヨハネと花丸にも見せ場が欲しかったですね。2人ともマスコットキャラとしては十二分に働いていました。可愛い。
演出は詩的ですね。多少踊りながらテレパシーで会話するかなと思っていましたがその場に居ない人も混ざって踊りだしましたね。スタミュで急にその場に居ないはずの鳳先輩が歌に混ざってきたのを思い出しました。全体として羽根が強調されていたのは飛び立つ、とか羽ばたくといったテーマを示唆しているのでしょうか。
ラブライブ!サンシャイン!を見ていない私でも映画は楽しめましたし、本編を見てみようという気になる程に良い映画でした。本編を見終えた後に映画を見るとまた違った見方が出来るのではないかと今から楽しみです。
パンダ探偵社
本日購入した漫画は、澤江ポンプ先生の『パンダ探偵社』です。トーチwebにて2018年1月から配信されています。
買った理由は単純に新刊コーナーに置いてあったからです。買うまでこの漫画のことは存じませんでした。
~あらすじ~
最終的には人格が失われ、全く別の生物へと変容してしまう通称変身病の存在する世界で、主人公の半田はその病気によりパンダへと少しずつ変容していくことが判明します。変身病が発覚して教職をクビになった半田は先輩である竹林に誘われ探偵の助手をすることに。探偵の助手として様々な変身病患者と出会っていく中で自分が完全に別のものになる恐怖や、それでもなお自分の生き方を貫く姿勢を目の当たりにし意識を変えていく。
~魅力~
感情で動きがちな冴えない助手である半田と、一見冷徹にも見えるほど割り切って物事を考えている探偵竹林。お互い素直に相手を心配したりはしません。しかしいわゆるバディ物とは得てして最初はそういうものです。
読み進めていく中で竹林の中にある情のようなものや、半田にも明かしていなかった過去、そしてもっと大きな秘密が判明し、半田が依頼人との交流を通じて少しずつ竹林のことを理解していくという構成になっています。
半田と竹林の関係性はこの漫画の根幹となるテーマですが、それを彩るのは様々な依頼と、半田同様変身病の患者となった人達です。依頼をこなしていくなかで半田は完全に人ではなくなってしまった患者を目の当たりにします。その光景は半田にどんな変化をもたらすのか、人でなくなることは果たして絶望なのか。また、残された人は何を想うのか。この一冊で様々な心情に触れることが出来ます。
1巻では、鳥になっていく少女とその家族の物語。ヘビになった夫とその世話をする妻の物語。イルカになっていく水泳選手と彼を妬んだ幼馴染の物語。鹿となり他人に危害を加えるようになってしまった老人の物語。植物になっていきながらも母親の期待を背負い舞台に立つピアニストの物語。この5つが収録されています。
そのどれもが人とは何か、人じゃなくなるとは何か、自分は何がしたいのか、自分は何をすべきなのかといったテーマに沿って描かれており、読者を思考の海へと誘うでしょう。
~総評~
私はバディ物が大好きなので大好物でした。少しずつ関係性が変化していきお互いの心の距離が近づいていく、というよりも半田が竹林の心に近づいていく感覚がとても尊い。1巻のラストで大きな秘密が明かされたため、次巻が気になります。早く読みたい。2巻は今年の秋ごろ発売予定とのこと。
半田はどう生きていき、どういった最期を望むのか。
竹林は本心で何を考えているのか。何を望んでいるのか。
また、絵のタッチがふわりとしていながらも力強く時には神秘的にすら思える場面があります。読んでいて疲れません。ただ、1か所だけ注意点があります。1ページだけゴキブリが出てくるので極端に虫が苦手な人はご注意ください。
きょーだん!
今回紹介するのは現在別冊少年マガジンで『丹沢すだちが此処にイル!』を連載している額縁あいこ先生が、かつて同人誌として頒布、その後アルファポリスで連載していた漫画『きょーだん!』です。
4コマ形式のギャグ漫画で、全2巻として刊行されています。
~あらすじ~
12月25日生まれをこじらせ自分を神か何かと思い込み教祖を目指して布教を続ける主人公マリーと、その幼馴染兼保護者(?)優、劣等感の塊系ガールルカ、科学信者ぼっちロッキー、ロックを嗜むお嬢様トミ子、マリーを救世主と崇める後輩あかりが繰り広げるこじらせ系友情ギャグ漫画。
~魅力~
この作品の魅力はなんと言っても個性の強すぎる登場人物たちでしょう。
主人公のマリーは過激な宗教家。ことあるごとに自分の宗教を布教し信者を増やそうとします。しかしマリーは一方的に押し付けるだけではなく、友達の少ないルカやロッキーにも分け隔てなく接する聖母の如き慈愛を持っています。バブみ。そのためいつも友達(信者?)に囲まれています。
幼馴染兼保護者(?)の優は一番の常識人でありながら、誰よりもマリーの事が好きでマリーと趣味のあう後輩が登場した際には物陰からやべー表情で様子を伺っています。マリーのコスプレをして鏡に映った自分と対話したり、過去に貰ったマリーの髪の毛に口づけをしていたり、もしかするとこの漫画で一番やべーやつかもしれません。
ルカは黒歴史が沢山あってことあるごとに嘔吐する卑屈系女子です。百合が大好物で、優のマリーへの想いを応援しています。優とマリーをモデルにした百合同人誌を出していたり中々思い切ったことをする子です。その同人誌がきっかけで優の相談相手になったりと結構な重要ポジションに立っている子でもあります。
ロッキーは1話のこのセリフだけで全てが説明できます。
こういう子です。
トミ子はロックを愛するお嬢様で、上品なのか下品なのかわからない言動をします。はじめはロッキーと馬が合わない様子でしたが、決闘を経てトミ子はロッキーを自分のバンド(メンバーはまだ自分だけ)のボーカルに誘うようになります。2巻ではロッキーに友達が増えてヤキモチを焼いたり素直になれない部分も。
あかりはマリーを救世主と崇め、マリーの宗教活動に唯一真剣に付き合う後輩です。その存在は優に「マリーの隣に居るのは自分ではなくなるのではないか」と危機感を与えました。マリーと優、そしてあかりの三角関係は修学旅行にて思わぬ形で決着がつくこととなります。
そんな個性豊かな登場人物が少しずつ距離を縮めていき、絆を深めていくさまには尊さを感じずにはいられないでしょう。また読む人によって様々なカップリングが発生する漫画でもあります。妄想の自由度が高い。
~総評~
日常系4コマギャグ漫画ですので、読めない程苦手という方は少ないのではないかと思います。しかし作者の額縁あいこ先生のこだわりというか、マニアックな性癖が前面に押し出されている漫画ですのでその独特な雰囲気に馴染めない方も多いと思います。反対にこの空気を一度好きになってしまうともう抜け出すことは出来ません。
『きょーだん!』は既に完結していますが、同作者の『丹沢すだちが此処にイル!』は現在も連載中ですのでどちらかを読んでみて好きだと思ったらもう片方にも手を出してみてはいかがでしょうか。
ストーカーズ
昨日はオススメの漫画を紹介したということで今日は買ってきた漫画の紹介をしたいと思います。
今日ご紹介する漫画はコミック電撃だいおうじVOL.55から連載されているハナツカシオリ先生の『ストーカーズ』。既刊1巻。
オムニバス形式で様々なストーカーが登場する漫画です。
~あらすじ~
1巻には1話から8話までが収録されており、ざっくり言うと
・1、2話:男子高校生をストーカーする女子高生の話。
・3話:漫画家の家を特定するファンの話。
・4話:幼女が特撮俳優をストーカーする話。
・5話:自分は相手を把握していると思っている男の話。
・6話:2人のストーカーの話。
・7、8話:ストーカー被害にあう女子高生の話。
という風に分かれています。今回全てをお話してしまうと読む時の楽しみがなくなってしまうため無料公開されている1話についてのお話を。
1話はサッカー少年佐伯くんをストーキングしている女子高生、乃咲さんのお話となっています。乃咲さんは佐伯くんのスケジュールを全て把握し、使い終わったストローや出したゴミを回収し、日々盗撮に勤しんでいます。中には偶然(?)カラオケで佐伯くんと鉢合わせてしまうことも。そんな充実したストーカーライフを送っていた乃咲さんはある日、佐伯くんの出したゴミを整理していると佐伯くんが書いた、誰か宛のラブレターを発見してしまう……
~魅力~
この漫画の魅力はなんと言ってもストーカーという犯罪行為をテーマに扱っているとは思えないスッキリとした読み心地でしょう。特に何か大きな事件が起こるわけでもなくストーカーとストーカー被害者の日常は続いていき、1つ話を読み終わる度に「この2人がどうなっていくのかもっと見たい!」と思ってしまいます。実際に被害に遭われたことのある方がどういった感想を抱くかについては考えが及びませんが、私はこの漫画を読んでいる際に一切不快な感情を抱きませんでした。
1、2話を読み終えた時の幸福感。3話を読み終えた時のそう来たか! という感覚。4話を読み終えた時のほっこりとした優しい感情。5話を読み終えた時の背筋が凍る緊張感。6話を読み終えた時のなんでストーカー漫画で奇妙な友情を感じるの? 感。7話を読み終えた時のなんとも言えぬ興奮と期待。この1冊で様々な感情を抱くことが出来ました。
”その話数によって抱く感情が変化するオムニバス形式の漫画”という点では阿部共実先生の『空が灰色だから』を彷彿とさせるものがあります。(ストーカーズは空灰ほどどんよりとした気分になることはありませんが)
~総評~
ブラックでアンダーグラウンドな雰囲気の漫画や、血が飛び散るタイプの漫画を望んでる方にはオススメできません。一切血は流れませんし大きな不幸に陥る人は登場しません。これも一種の青春の形なのかもしれない、そう思わせる程度にはさわやかな漫画です。『かぐや様は告らせたい』や『ハイスコアガール』のようなちょっと捻りのある王道ラブコメ漫画が好きな方はもれなく楽しめると思います。
欠点が1つあるとすれば単行本1巻が先月発売したばかりなので2巻がまだしばらく出ないだろうという点でしょうか。どうしても続きが読みたい場合はぜひコミック電撃だいおうじをお買い求めください。
ちなみに私は3話の主人公である女の子がサイドテールで若干Tokyo 7th シスターズのマコトに似ているな~と思って凄く好きです。サイドテール大好きです。