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【ネタバレ100%】『HELLO WORLD』についての考察

 皆さん、ハローワールド!(挨拶)

 HELLO WORLD Ifを読んでHELLO WORLDのことが前回よりも理解できたので今回は若干の考察(というか妄想)をしていきたいと思います。困ったことにまだ公式ビジュアルガイドが手元に届いていないのでビジュアルガイドの情報は一切知らないです。記事内容と齟齬があったら後日こっそり修正するかもしれません。

 

 今回はラスト1分の話しかしません。

 オールネタバレです。

 

 このブログを読んでからHELLO WORLDを見ても楽しめないし、HELLO WORLDを見た後じゃないと私が何言っているのかわからないと思うので注意してください。

 

 

 こんな駄文長々と読んでいられねーよって人のために最初に目次を置いておきます。興味のあるところだけ流し見してください。

 

・最後に目覚めたのはどの直実?

・現実は何年?

・アルタラってそもそも何?

1、なんで最後月にいるの?

2、どうして2037年の記録でナオミが生きているの?

3、どうして瑠璃はあんなまわりくどい方法をとったの?

 

 まず考察以前に映画を見ただけじゃわかりにくい部分についての説明を。

 

・最後に目覚めたのはどの直実?

 これに関しては映画を見た直後私も勘違いしていたのですが、最後に目覚めたのは2037年のナオミです。小説版では堅書直実のルビが“カタガキナオミ”になっている点や“最後に残してきた、小さな気がかりが頭に浮かぶ。あいつは、幸せになっただろうか。”という独白がある点、またIfの内容から間違いないと思います。

 2037年の最後に直実を庇ったことでナオミが本来持っている「一番大事なことがその先にあるとしても、目の前で困っている人を放っておけない」「無条件で目の前の誰かを助けるよう体が動いてしまって、できないとむしろ自己嫌悪に陥ってしまう」性格を取り戻し、器と中身が同調したことで現実世界の直実を目覚めさせることが出来ました。

 映画見終わった直後は「は? こいつ『まだ誰も知らない新しい世界なんです』とか言ったそばから死んだんか??? 瑠璃ぼっちか???」と腹立ちましたが違いました。

 2027年の堅書直実も2037年のカタガキナオミも最終的に瑠璃と一緒になれたというハッピーエンドです。よかった、とり残された瑠璃はいなかったんだ……

 

 

・現実は何年?

 2047年です。2047年では瑠璃と三鈴が脳死状態の直実を目覚めさせるために研究を続けています。瑠璃は直実を目覚めさせるために20年をかけました。なぜナオミよりもかけた時間が長いのかについての考察を後述します。

 

 

・アルタラってそもそも何?

 量子回路をループさせて演算を行うことにより無限の記憶容量を持っている装置で、千古によって開発されました。しかし人間はその無限の記憶容量を運用するために自動修復システムによって制御しています。本来の記録からズレが生じるたびに修復することで実際に起こった事以外を記録しないようにしていたのかと思います。そうすれば今までの人類史だけを記録することになるので膨大な容量ではあっても有限に済みます。

 終盤で千古が修復システムを停止させたことでアルタラは本来持つ無限の性能を発揮し、人間の手には負えない存在となった後宇宙の手すらも離れどこかへ消え去ります。この開闢によって文字通り無限の可能性を内包した、記録ではない誰も知らない新しい世界が生まれたのです。

 

 

 以上が基本情報となります。正直どこまで本編に記述があってどこからが私の中の勝手な考察になっているか曖昧なので異論反論待っています。

 ここからは私の考察です。

 

 

 1、なんで最後月にいるの?

 まず月にあったアルタラがなんなのかって話ですね。あのアルタラは“制御を停止した時にどこかへ消えたアルタラが偶然月にあった”のか“新しいアルタラを月に作った”の2択だと思います。これはおそらく後者でしょう。Ifで2047年の三鈴が「アルタラⅡ」と呼んでいるので、2037年に消失した(現実世界では消失していない?)最初のアルタラとは別のアルタラではないかと思われます。

 となると、なぜわざわざ月に新しいアルタラを作ったのでしょう。その理由は地球の記録はアルタラ内に記録されているからではないでしょうか。2047年が現実とされてはいますが、もし記録内だったとしても2047年の瑠璃たちはそのことに気付くことが出来ません。もしも2047年も記録内だった場合、直実を目覚めさせてしまうと修正システムが作動するかもしれないのでそれを回避するためにまだアルタラに記録されていない月で計画を行ったのではないでしょうか。

 現実世界でもアルタラは開闢したのでしょうか。もし最初のアルタラが世界から消えていた場合、直実の記録も人間には手の届かない場所に行ってしまうので現実世界ではアルタラとアルタラⅡが同時に存在しているのかもしれませんね。

 

 

2、どうして2037年の記録でナオミが生きているの?

 堅書直実は2027年に脳死し、瑠璃は20年かけて直実を救い出しました。だとすると2037年に直実がいるわけがないんですよね。現実のアルタラが現実世界を記録しているだけならの話ですが。

 本来アルタラは無限の記憶容量を持っています。現実世界となんら変わらない、全ての可能性を内包した世界です。もし2047年時点でアルタラが本来の性能を発揮できるようになっていて、人間がその力を運用出来るようになっているとしたら人間は全ての可能性を自由に利用することが出来ます。

 

 Ifでミスズがここは堅書直実を治療するための蘇生プログラムの中の世界だと言っています。頭の中まではっきり記録しているアルタラがあれば堅書直実の脳内情報を復元するガイドラインを作ることが可能だとも。

 この事からアルタラⅡは現実世界の記録ではなく、アルタラ内の記録を利用し新しい世界を作り上げるシステムなのではないかと考えられます。瑠璃は現実世界の直実を目覚めさせるためにアルタラⅡ内に直実が生きている世界を作ったのではないでしょうか。

 

 

 3、どうして瑠璃はあんなまわりくどい方法をとったの?

 全て記録されているなら、直実が脳死状態になった2027年時点の直実を器と同調させればいいだけの話です。なぜそうしなかったのでしょう。

 また、なぜ現実とは反対に瑠璃が死んで直実が生きている世界だったのでしょう。

 

 これは、直実を連れてくる先は瑠璃が居ない世界でないといけなかったからだと思っています。もし直実も瑠璃も健在の世界から直実だけを現実に連れてきた場合、その世界に瑠璃は1人取り残されることになります。それは2037年のナオミがやったのと同じ行為です。

Ifで三鈴はナオミに「あなたは堅書君を裏切ったことで、瑠璃のことも傷つけたの」「ただこのやり方じゃ瑠璃もあなたも幸せになれないっていうだけ。だって、あなたが幸せになれないから。変わってしまった自分に苦しむことになるから。そんなあなたを見ていたら、瑠璃だって幸せになれないよ」と言っています。

 瑠璃は、過去の自分を傷つけることで生まれる後ろめたさを抱えたままでは直実は自分を受け入れてはくれないことをわかっていたのではないでしょうか。瑠璃がナオミを拒んだのと同じように。

 ナオミと瑠璃にとって最大の違いは近くに三鈴がいたかどうかでしょう。三鈴がいなければ瑠璃も執念にとらわれ、2037年時点でナオミと同じように無理やり計画を実行していたかもしれません。すぐ隣に三鈴が居てくれたからこそ瑠璃は本来の性格のまま20年もの時間をかけて誰も傷つけず直実を救う計画を実行したのでしょう。

 

 ここで最大の壁になったのが、瑠璃が居なくなった場合ナオミが執念に捕らわれ本来の優しさを失ってしまう点です。何度繰り返してもナオミは直実から瑠璃を奪ってしまうとIfでミスズが言っていました。「こうなってしまっては手遅れ」だとも。そのため瑠璃たちはナオミが直実から瑠璃を奪わず、誰かのために自分を犠牲にする優しさを取り戻すことを望んでいました。

 その後瑠璃がカラスとして内部に介入することで2027年の直実は瑠璃を取り戻し、ナオミは直実を庇ったことで本来の優しさを取り戻し現実の器と同調出来ました。

 

 

 

 長くなったのでざっくりとまとめます。

 1、なんで月で作業してるの?

 →もし2047年が現実出なかった場合修正プログラムの干渉を受けないように。

 

2、どうして2037年の記録でナオミが生きてるの?

 →アルタラの記録を利用して作った直実が生きている世界だから。

 

3、どうして瑠璃はあんなまわりくどい方法をとったの?

 →過去の自分も、直実も傷つけないため。

 

 

 以上はあくまで考察、あくまで妄想です。これが正しいと主張するつもりはないし、明日には私の意見が変わっているかもしれません。現時点での私はこう解釈しているよ、程度の認識をしてもらえると嬉しいです。反論とか異論待ってます。

 

 あ、皆さんANOTHER WORLD見てます?

 現在2話までdTVチャンネルで配信してるのでHELLO WORLD、特にナオミが好きな方は是非見てくださいな。(唐突なステマ

 今のところ考察の役に立ちそうな情報はありませんが、ナオミがどんな人生を歩んだかを知ることで本編だけで大きなバックボーンがあるナオミがさらに魅力的なキャラクターになります。流石にスピンオフの番外編なので本編ほど動きがなくて紙芝居感ありますけれどね。

 

 拙い文章でしたがここまで読んでいただきありがとうございました。

 感情だけで書いてる部分もあるので何を言ってるかわからないところもあるかと思いますが、そういう部分は直接言ってくださると嬉しいです。