好きな漫画と買った漫画を紹介するブログ

好きな漫画と買った漫画を紹介するブログです

【ネタバレ注意】映画『HELLO WORLD』は最高のエモアニメだった

f:id:aDRXZRX9R2:20190926231859j:plain
 お久しぶりの更新です。更新せずとも日々アクセス数は眺めていたのですが毎日10人くらいの人がアクセスを続けてくれていてありがたいやら謎の圧を感じるやら。

 今回更新しようと思ったのはどうしてもまとめておきたいどでかい感情を浴びたからでして……

今回するのは記事タイトルでお察しの通り現在公開中のオリジナルアニメ映画『HELLO WORLD』がエモかったというお話です。

 

 『HELLO WORLD』を一言で表すなら、【エモい】に尽きます。

 

 前半は甘酸っぱい高校生カップルの感情を浴び、中盤以降は10年間好きな人を想い続けた男のどでかい感情に殴られ、後半は2人の主人公による愛する人を救いたいという感情に震える……

 そしてラスト1分、私たちは約2時間気付かないほどあまりにも大きい感情の中に居たことに気付く。

 そんなでかい、でかすぎる感情を浴びることが出来る映画です。

 

HELLO WORLDあらすじ~

 主人公・堅書直実は内気な高校生。そんな彼は普段ずっと教室で本を読んでいることから図書委員に推薦され、同じクラスの一行瑠璃と一緒に図書委員になる。瑠璃は直実とは正反対に「他人の評価を気にせず言いたい事ははっきり言う」「決断が速い」人を寄せ付けないクールな雰囲気を持つ少女。

 そんな直実の前に突然現れた10年後のナオミ。彼は直実に「3か月後、お前は一行瑠璃と恋人になる」と告げ、直実と瑠璃が恋人になる手助けをしていく。実は付き合った直後に事故に遭い瑠璃が二度と目を覚まさなくなる未来を変えることがナオミの目的だった。

 

 ここから先は私が一番伝えたい『HELLO WORLD』はエモい! ということを伝えるべくエモいポイントをネタバレ有りで語っていこうと思います。

 

 また、まだ小説版を読了していないため公式で答えが出ているものに対して勝手な妄想を考察と称して垂れ流している可能性もあるのでガチ勢の方には温かく見ていただきたいと思います。

 

 

HELLO WORLDエモいポイント~

 

・優しい世界

 この世界、悪が居ないんですよ。直実を騙して利用し、彼にとってかけがえのない存在となった瑠璃を奪い去った10年後のナオミも全ては「瑠璃を目覚めさせる」ため。終盤直実たちを襲う自動修正システムも世界を正しい形に再構築しようとしてるだけですしね。

 また、見るからに陰気な直実をカラオケに誘ったり図書委員に決まった時にも声をかけてくれた隣の席の女の子や、こいつ絶対性格悪いぶりっこだろと思いきやひたすらいい子だった勘解由小路三鈴、他図書委員のメンバー、やけに綺麗な目をした子安武人に至るまで悪人が居ないんですよ。

 

 

・重なる思い出

 終盤の戦いの中で直実はナオミと過ごした3か月間を思い出し、ナオミも世界も救うと決断しますか。

 また、ナオミは最期に直実と過ごした3か月間を思い出し、直実をかばって自動修復システムに身体を貫かれます。

 この時、2人がした回想には同じ映像が使われていました。これを単なる使いまわしと認識することは簡単ですが、私はこのシーンは直実とナオミ、2人の過ごした時間が彼らに何かを決断させるにふさわしい時間だったのだと認識しました。

 現在の自分と10年後の自分がほんの数か月接しただけで、全てが変わってしまうくらい大きな思い出になるって良くないですか?(どうですか?)

 

 

・「やってやりました」

 この映画の全てをひっくり返した最後の一言。

 たった3か月とちょっとだけの思い出が、ナオミに10年間瑠璃のためだけに生きる決意を与えた。3か月間のたゆまぬ努力が、直実を突き動かすだけの動機になった。

 そんなほんの数か月だけれど何よりも輝いていた思い出は直実だけのものではなかった。

 

 恋をして、愛する人を失って、過去の自分を裏切ってまで愛する人を取り戻そうとして、愛する人を守るために自分の命すら犠牲にして、1人の男にそれだけの決断と行動をさせた結果、直実の中に芽生えた瑠璃へのかけがえのない感情。

 

 その感情に至るまでの物語、それが『HELLO WORLD』なのです。

 

 

・カラス

 さて、この映画を語るうえで絶対に避けては通れない存在カラス。小説版でカラスの正体が描かれていると聞いたのですがまだ読んでないので真偽がわかりません。

 序盤では単なる直実の武器として活躍し、中盤以降は直実の最大の味方として支援し、いつの間にか可愛く見えてくる不思議なマスコット。

 しかし映画を見終わった後は、カラスこそがこの映画の真の主人公だったのでは? と思いますね。カラスの正体、カラスの感情を想像するだけでエモさが飽和します。

 

 

 

 ……

 

 描かれた感情が大きすぎて!!!

 感想じゃ表せない!!!!!

 

 

 最高にエモいアニメ『HELLO WORLD』。私はこの映画を見て一番大きく心に浮かんだ感想が【エモい】だったのですが、SFの観点から、アニメ映画という観点から、青春ドラマという観点から見ることによって十人十色な感想が抱かれると思います。

 おそらくこんなブログ記事を読んだだけじゃこの映画の何がエモいのか1%もわからないです。断言出来ます。もし「このブログを読んでHELLO WORLDに興味が出ました!」と言ってくれる人がいるとしたらあなたは私を愛してくれたのですね。ありがとうございます。

 些細な会話がその後の大きな決断に繋がっていることも多くて、1度見ただけでは全てを理解することは出来ないと思います。実際私はまだ全部は理解できていませんし、なんなら半分も理解できていないと思います。ラスト1分の情報量なんて映画本編の情報量に匹敵するのでいまだに理解が追い付いてないです。

 皆さんも映画『HELLO WORLD』、絶賛公開中ですので是非観て、感情の海に溺れましょう。

 私は今からIf小説を読みます。